慶應義塾医学振興基金パンフレット
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慶應義塾医学振興基金について基金設置の経緯 1994年秋に医学部の卒業生である坂口光洋氏(1940年卒)から「義塾における医学研究の奨励と創造的発展に貢献するとともに、世界の医学の進歩に寄与する」ことを念願して浄財50億円が寄付されました。これを受けて慶應義塾は、『慶應義塾医学振興基金』を設置し、1995年4月1日より活動を開始いたしました。さらに、1999年7月には、20億円の追加寄付を得て、総額70億円をもとに基金事業を行っています。 慶應義塾は安政5年(1858年)幕末の激動期に新時代の先導者となった福澤諭吉によって創設されて以来、教育・研究の府として、また日本最古の私学として我が国の文化の発展と人材育成に大きな役割を果たしてきました。現在10学部14研究科を擁する我が国屈指の総合大学へと発展し、また、ここから研究者の国際交流も年々活発に行われるようになっています。 本塾医学部は、塾祖福澤諭吉の医学部設立の遺志を継いだ北里柴三郎を初代医学部長として1917年に医学科を創設、1920年に医学部を開設して以来、医学・生命科学の分野で幾多の優れた医師・研究者を輩出し、また教育・研究・診療を通し広く社会に貢献してきました。目的 本基金は医学・生命科学の創造的発展に貢献するとともに、この分野における国際的な人材の育成と交流に寄与し、人類全体の福祉の向上をはかることを目標として設立しました。とりわけ日本の将来を担う若い研究者、とくに慶應義塾の研究者達が、福澤・北里両氏の精神の担い手として広く活躍し、国際的な医学研究・医療の発展と学問の交流に貢献することを目指しています。先人の努力によって築かれてきた義塾の声価が、将来においても高まることを期待いたします。2

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