慶應義塾医学振興基金2025
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II CALSCFUNDMEDIENCEKEIVERSITYOUN つね  とし 10  本 講 座 では、我々が 見 つけた重 炭 酸イオンを感 知 するGタンパク質 共 役 型受 容 体( G P C R )の解 析を中心に、i n v i t r oの化 合 物スクリーニングから動 物モデルを用いた病 態 モデルの 解 析まで行っています 。さらに今 後は、我々独自の 視 点として、p Hも含めた酸 塩 基 平 衡 へ の 応 答という観 点 からG P C Rシグナル伝 達を明らかにし、細 胞 応 答 や 生 理 機 能 、病 態における役 割を解 明していきます。 これまでの研 究では様々な免 疫 細 胞や腸 内 細 菌 が 疾 患を引き起こすことが知られていますが 、一 つ一 つの細 胞 がなぜ 特 定の場 所に、そしてどのような動態で制 御されているかについては未だ明らかではありません。本 講 座では、患者さんの検 体なども利 用させていただきながら、1 細 胞 R N A - s e q , 空 間オミックス解 析 , i n v i v o i m a g i n g s y s t e mを利 用し疾 患の発 症 機 構の解 明 、治 療 応用を目指します。  受 精 卵は、たったひとつの 細 胞 からす べての 組 織・器 官 へと分 化 が 可 能な能 力 、即ち「 全 能 性 」をもった唯 一 無 二の細 胞ですが、その内 部で起こっている現 象については、殆どが 未 解 明 のまま残されています 。私 達の 研 究 室 では、エピジェネティクスの観 点から全 能 性の分 子 機 構 解 明を目的とし、生 命の本 質を理 解するための基 礎 医 学としての研 究を進めています。また、哺 乳 類に特 異的なエピジェネティック機 構にも着目し、生 物 が 進 化 する過 程 でどのようにゲノムインプリンティングを獲 得したかの研 究も行っています。 城( 渡 辺 ) 愛 理筋 野 智 久中谷 庸 寿生 体 内イオン応 答 学 講 座消 化 器 生 体 機 能 多 次 元 解 析 講 座 エピジェネティクス・幹 細 胞 生 物 学 講 座 准 教 授准 教 授准 教 授

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